この世のほぼすべての行為には『賛成派』と『反対派』がいる。
『人を殺しちゃダメ』という当然の考えと思えるものでさえ反対派は存在する。
となると、自分が間違った選択をしても、それを支持する人はどこかしらに存在するのだ。これが非常に怖い。
このままだと怖い話になってしまうのでめちゃめちゃポップな話に変えよう。例えばサンドウィッチマンの『ゼロカロリー理論』。「ドーナツは形が0だからカロリー0」。暴論にも程がある(笑)当然冗談なのはわかってるが、これが『食べたら太る』に対する「いや！食べても太らない！」という人にとっては支持者の意見とも取れてしまう。
例えばかなり頭のゆるいボクサー(減量中)とコーチがいたとする。コーチが
「おい、どうやらドーナツは形が0だからカロリー0で食べても太らないらしいぞ！これからはドーナツなら食べていいぞ！」
と言い、ボクサーが真に受けたらどうなるか。もし自分だったら即座にドーナツをアホほど買って食べるだろう。端から見たら
「あいつ減量中じゃなかった？なんでドーナツ食ってんの？」
となる。結果当然減量は失敗する。
つまりここでは「食べたら太るから食べてはいけない」に対して、間違いである「食べても太らない」という意見を『ゼロカロリー理論』が助長したことになる。
こういった『間違いを支持する人』が原因で人は過ちをおかしてしまう。情報社会の今、そうした支持者は探しやすく、見つけやすくなった。そこが怖いところである。
