CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~ [Blu-ray]
- アーティスト: チャットモンチー
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: Blu-ray
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CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~ [DVD]
- アーティスト: チャットモンチー
- 出版社/メーカー: KRE
- 発売日: 2018/10/24
- メディア: DVD
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2018年7月4日、武道館の会場で合流し盛り上がるフォロワーのTwitterを見ながら、僕は徳島行きのバスに乗っていた。
あの日、僕は武道館のライブに行くことを選ばなかった。
2年前の11月11日。10周年を祝う武道館のライブで初めてチャットモンチーのライブに参戦した。10周年を祝うあの舞台で何の曲をするのかイメージしながら、スマホに入れたチャットモンチーの全曲を聴き深夜バスで東京に向かった。
一体何の曲をやるのだろう。最新アルバムからはどれくらい選ばれたのだろう。どれくらい攻めたライブをしてくれるのだろう。ワクワクしてライブを待った。
結果、チャットモンチーは10年を順番に振り返る、人気曲を中心としたセットリストだった。失礼ながらはっきり言うが、想像を超えなかった。今思えば高望みをしすぎていたのかもしれない。というかしていたのだろう。「新曲をやる」というサプライズさえ予想してしまっていたのだから。予想と期待を無制限に考えたらそりゃ曲数など制限のある中にほとんど入ってしまうだろう。結局あの日自分の予想に無かった曲は「ウタタネ」だけだった。
そして2017年末。
チャットモンチーが完結することを知り、翌年正月に「武道館ライブをします」「こなそんフェスを2days行います」と報告があった時、自分はもう「こなそんフェスだけ参戦しよう」と決めていた。期待することができなかった。こんな気持ちで席を埋めるならもっと行きたい人にその席を埋めてほしかった。
何度か心が揺らいだこともあったが、結局自分は武道館のチケット販売には一切応募しないまま終わった。
そんな中、「全国でライブビューイングを行います」とスタッフが発信した。行くかどうかかなり悩んだ。これに行くんなら武道館に行けばよかったんじゃないか。そんな中途半端な気持ちで行ったって結局後悔するんじゃないか。結局、自分がチケットを購入したときはもう残席はわずかだった。
そして7月4日。徳島に行き、取り置きしてもらっていた『誕生』をAWAミュージックで購入する。
ポスターを貰うためにawaミュージックに向かう。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
awaミュージックとうちゃく~。 pic.twitter.com/aIIzSpcm0Y
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ありがたいことに、宣伝用に複数枚あった『誕生』のオリジナルポスターを「余ってたし、せっかくだからファンの人に渡したい」といただいた。家に貼るスペースがないので今でも大事に保管している。
Awaミュージック様のご厚意で、宣伝用のポスターも戴いてしまいました(下にある大きい分です)!!ありがとうございます!! pic.twitter.com/ZtLxtN16R9
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
せっかくなので『たったさっきから3000年までの話』も購入。 https://t.co/DmG3Ng0xWf
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
このあとライブビューイングのチケットが発行できず慌てふためき、結局発行までの最後の手続きができていなかった話は割愛させていただく。
天国から地獄へ。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ライブビューイングのチケットが発券できない。問い合わせの電話も繋がらない…
はいっ!!詰んだっぽい!!
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
つんでなかったー!!ギリギリだったぁー!!こえぇー!!勘弁してくれー!!
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
無事チケット発券成功…いやー怖かった…
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
さぁ、ライブビューイングまであと五時間。雨でさえなければTSUTAYAまで歩こうとおもっとったんやけどどうしようか。
そのあと徳島駅前の餃子の王将で昼食を済ませ、駅周辺を散策したあとライブビューイングの会場であるイオン徳島へ。
えっ晴れた。嘘やん。TSUTAYA行けたやん。 pic.twitter.com/jciXWwB4vG
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
徳島イオン。全くチャットモンチーの文字がなくて焦ったけどちゃんとあって良かった。#チャットモンチー#チャットモンチー武道館 pic.twitter.com/8vFcLBOWDc
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ライブグッズ買ってWAONポイント貯まるとか最高かよイオン徳島。 pic.twitter.com/CLG7btuOQl
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
CDショップBIG
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
イオン徳島店
『こなそんフェス』コーナー pic.twitter.com/sJvzL4aAMg
ライブまでまだまだ時間があり(多分4,5時間ぐらいあった)、暇を持て余していたところ、『誕生』のプレイパス機能(CD収録内容と同様のものをスマートフォンに簡単にDLできる機能)を思い出し、『たったさっきから3000年までの話』と『誕生』をスマホにDL。ラジオやMステで一応聴いていたものの、ちゃんとした音質のオリジナル音源を聴いたのはこの日が初めてだった。
そして。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
大変遅くなりましたが、プレイパスを利用してようやく『誕生』を聴きました。これまでのシングル曲が入ることの許されなかった『誕生』を、ようやく面と向かって立ち会えました。すぐには言葉に出来ないほど、強いアルバムです。
ようやくライブに本気で立ち向かえそうです。
衝撃だった。チャットモンチーが「完結」を決めた中、最後に何を届けるのか。音作りや製作スタイルは変わっているものの、それはこれまでと何一つ変わらない「チャットモンチーの今」だった。
3ピースのときのチャットモンチーでは想像も出来ることのない打ち込みサウンド。
変身ツアーの時にこの世に生まれ、この時にはもう5歳になった、橋本絵莉子の子供とともに唄う「びろうど」。
チャットモンチーを脱退し、個人として活動してきた高橋久美子が今一度チャットモンチーと2人を見つめ直して書き上げた「砂鉄」。
時間を重ね、柔くなったどころかより鋭利さを持った刃のような「the key」。
最後を目前に陥ったスランプを抜け、改めて橋本絵莉子と過ごした時間を紐解いた、福岡晃子による「裸足の街のスター」。
3人であることに執着しなくなり、さまざまな人との関わりを経たからこそ出来た「クッキング・ララ feat.DJみそしるとMCごはん」。
そして、歩みを止めることなく進んできたチャットモンチーが、一切妥協せず『今』と向き合った「たったさっきから3000年までの話」。
感情が爆発し泣きそうになるのをこらえ、ライブに向け本格的に心を整えながら、ライブが始まるのを待った。
ライブビューイングの会場は8スクリーン。今調べたら103席あるそう。
当日は満席だったため、あの中で103人がライブを観ていたことになる。立派なハコ(ライブ会場)である。
ライブ開始の10分ほど前だろうか。客席のライトもまだしっかりついており、観客が指定されている席に向かっている所からライブビューイングは始まった。
照明が消え、ライブの開始を迎えた。
感想はあとにし、当時の粗削りな(さらに披露により途中までしかない)レポを引用しておく。
0,オープニング前
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ライブビューイングは、ライブ開始3分ほど前から開始。7割ほど観客が座ってる状態から。上の方で階段を上ろうとしてつまずいたお客さんがいた。
セットには白い幕(別の方のツイートを見る限り、裏は空いており、3方向が隠れる状態だったっぽい)。
驚いたのが、ほぼ会場一周に観客がいたこと。追加販売されたのはセット裏の一階かな?あそこまで観客がいるのは珍しいと思う。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
1,CHATMONCHY MECHA
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
オープニング曲。
幕が開くとメカ構成のセットが。
そしてセットで大きく書かれた『CHATMONCHY』が『CHATM』と『ONCHY』(たしかこの別れ方)でぱっかーん。
白い衣装にえっちゃんはショッキングピンク、あっこびんはショッキングイエローのはおりをまとって登場。
変身TOURの時のように観客の前で小さな円陣をとり、二手に。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
チャットモンチーとしては初めてと思われる、二階の近くまで行けるセットを左右に別れて歩いていき、楽器の前で最後の円陣。配置に着いたところで曲が終わる。しばし静寂。
2,たったさっきから3000年までの話
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ついに武道館で『今』からスタートした。
これまでは時代をなぞるように『ハナノユメ』からのスタートだった。ついに最新作でスタートした。
とてもチャットモンチーらしい、観客を呑み込む『圧倒』のスタートだった。
3,the key
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
個人的に『誕生』で一番好きな曲。多分自分は『得たいの知れない恐怖がある曲』が好きなんだと思う。
打ち込みならではの、アレンジのないオリジナルそのものの演奏。チャットモンチーが13年目にして初の『完成されたものをそのまま届ける行為』。
しかしえっちゃんの繊細な歌声が楽曲をさらに鋭利にする。圧倒されたまま固唾を飲む観客。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
どこまでも、チャットモンチーらしさはなくて、とてもチャットモンチーらしかった。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
ここからはライブビューイングについて。
個人的なライブビューイングの感想としては、とても残酷なものだった。決して映像や音質が悪かったわけではない。
そこには「ライブ」ではなく「ライブ鑑賞」の空気しかなかった。
会場が暗転しても誰も席を立たなかった。
「クッキング・ララ」や「ハナノユメ」などで観客に求めたコール&レスポンスはほとんどの人が応じず、勇気を出して声を発したところで当然2人の耳に届くことはなかった。
スタッフの巧みな技術で綺麗にMIXされた音響に臨場感はあまり感じず。
おそらく自分のように、「ライブに行ってるように楽しみたい」と思っていた人も少なくなかったと思うが、「静かに、迷惑をかけないように楽しむ場」である映画館の空気にみんな怖じ気づき、空気を読んだ結果あの状態が生まれたのだと思う。
悔しかった。「ライブとはなんなのか」というのを思い知らされた。なんでチャットモンチーの目に自分は映らないのか。自分の声は二人の耳に届かないのか。腹立たしささえあった。(この思いが後にこなそんで日の目を見るのだが、それはまた機会があれば。)
レポートを書く前にひとつ。
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) July 4, 2018
悔しい。
どれだけ拍手をしても、「ありがとう!」と叫んでも、二人の耳には届かない。悪いマナーではなく、『ライブだから許される行為』を行いづらい、立つことも躊躇う空気感。
悔しい。
このあと、自分は高さの合っていなかった椅子のせいで両足に筋肉痛を抱えたまま、小雨の夜道を数キロ歩き、ガストで夕食を食べ、ネカフェで休憩をとった。
・・・なんの話だったっけ。
とにかく、いつか書こうと思っていた「あの日、自分がライブビューイングでチャットモンチーを見て思ったこと」のほぼ全てがこれである。10月24日の発売を前にしてトレーラーが投稿されたのでこれをきっかけに書いた。
長文乱文、失礼しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
追記
ライブレポとしての情報が少なすぎるため、ライブレポのカテゴリーは削除させていただきます。失礼しました。