ちゃんとこのタイトルを使ったのはいつ以来だろうか。
さも「俺音楽しか興味ないんでwww」みたいな記事ばっかり書いてますが、実は漫画もかなり読んでます。
今日も三作品の漫画を購入しました。
・今まで一度も女扱いされたことがない女騎士を女扱いする漫画(マツモトケンゴ)
・あせとせっけん(山田金鉄)
新刊みっつ。 pic.twitter.com/PhW58QpVk7
— シコウサクゴロー2nd (@shikousakugoro4) 2020年11月23日
その中でも個人的にすごいなと思っているのが『あせとせっけん』。
女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。
デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。
でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて……?
オフィスラブ、大人の純愛、フェチ・・・ジャンルとしてはこういった漫画は正直いくらでもある。
だけどこの漫画の大きな特徴は『一般的な恋愛漫画におけるゴールがすべて通過点として描写されている』ということが他の漫画と大きく異なる。
今まで見てきた恋愛漫画の終わり方をまとめてみると
・付き合い始めてEND
・性行為してEND
・婚約してEND
・結婚してEND
などで、最終回で「数年後・・・」といってハッピーエンドとなる。
しかし、『あせとせっけん』は違った。
※以下ネタバレあり
『あせとせっけん』は青年漫画かつスタートが独特な分、第一話で性行為が行われる。
そしてそのうえでお互いに少しずつ距離を縮めていき、(現時点で)結婚まで至っている。
しかし、物語が終わる気配が一向にない。おそらくあと5話もしないうちに結婚式の回があると思われるのだが、予想ではそれ以後物語は続くと思われる。
そのぐらいこの二人の恋愛は日常として描写され、付き合いはじめや性行為や結婚を「そこがゴール」として取り扱っていないのである。
この作品で人が命を落としたり、理不尽な仕打ちを受けたりといったアクシデントはない。昔TVで『君に届け』が「いじめや浮気の描写がない」という取り上げ方をされていたが、『あせとせっけん』でも同様である。
一昔前だったら「漫画らしくない」のかもしれないが、このリアリティある漫画が今僕が一番好きな漫画である。