あらかじめ言っておく、このレポはほぼ一曲しかレポしない!(笑)
しかも自分語り多めだからな!気を付けろ!
というわけで、もう4か月前ですか(苦笑)ユニコーンのライブに行ってきました!!
人生初ユニコーン!まさかの100分縛りという(笑)
ヒトリエのライブが同じ月にあり、一か月に二組のライブに行ったのはおそらく人生初の出来事でした。
今回のツアーはユニコーン100周年という
・再結成から10年
・川西さん(Dr.)60歳
・ABEDON(Key.)加入、『服部』発売から30年
合わせて100年というユニコーンらしい理由で、ツアーも『UC100V』を引っ提げた50公演、『UC100W』 を引っ提げた50公演、合わせて100公演、さらにさらに公演時間も100分しばりという100にちなみ過ぎたツアーとなった。
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そのツアーで香川にもユニコーンがやってくるということで、先行を申込忘れ続けた結果ようやく第3先行で申し込み、無事に参戦することができました!
このツアーでは「ユニコーン・メドレー」を彷彿とさせる「服部メドレー」、川西さんの還暦を歌う「半世紀少年」、そしてUC100W収録曲を中心としたセットリストとなっていた。
そんな中!
私が語りたいのは!
『HELLO』だ!!
まさかのアンコール曲!(笑)
もう、100分にわたるライブの全部を持ってかれた。上で紹介した曲も、金テープが飛び交った「Boys & Girls」も、まさかの2曲目に演奏された「すばらしい日々」も印象には残ってますが、それよりも「HELLO」。とにかく「HELLO」。
香川ではMCで押してメンバーが引く間もなく、ABEDONがアンコールを呼び掛けて強引に行われた。
イントロを聞いた瞬間に色々感じるものがあった。
『そういえばシャンブル収録曲一個もやってないな』
『服部は「おかしな二人」と「服部メドレー」、川西さん還暦は赤いセットと「半世紀少年」でやったけど、再結成から10年にまつわる曲はやってなかった』
そしてメンバーの後ろのモニターに大きく映し出された『シャンブル』のジャケット。
2009年元日に再結成が発表され、そして発売された再結成後初のアルバムがこの『シャンブル』。
このツアーではライブ定番曲「WAO!」も行われていない。『再結成から10年』を表す唯一の曲としてこの曲が選ばれた。
シャンブルの中でも一番聴いたのがこの曲で、まずはとにかくこの曲が聴けることがとにかくうれしかった。
イントロで映し出されたシャンブルのジャケットが消え、一番が始まる。
映し出されたのは、2009年『蘇る勤労』ツアーで披露された際のHELLOのライブ映像。
一気に10年前に記憶が蘇った。
当時小学生。正月の雰囲気がじょじょにフェードアウトしていった時期、めざましテレビで「WAO!」の映像とともにユニコーンの再結成が報道された。
Mステで次週のゲストにユニコーンが登場するということでコメント映像に登場した五人。坊主の奥田民生(Vo.)。360度回るテッシー(Gt.)。ロン毛のEBI(Ba.)。
スーツで登場した一週目「WAO!」。
白衣で登場した二週目「HELLO」。
「持ちこたえよ タイムマシン」のところが好きだと語る父。
スマスマに出るということで、NHK『星新一のショートショートの世界』とかぶり、兄が好意でスマスマを途中で録画停止する設定にした結果、「すばらしい日々」の途中で録画が止まってしまい兄に怒ってしまったこと(今でも罪悪感が残ってる)。
ライブ映像はDVD・BD化された横浜アリーナの映像のみならず、さいたまスーパーアリーナ、日本武道館などの中継されたライブ映像もあり、2009年をプレイバックしていく。
2番からは『Z』ツアーの映像。映像では当時の民生さんが「航海 これひーこーおかーーい」と歌い、生では「航海 これひーこうかいーー」と歌い、口の動きが異なることで改めて今生で聴けていることを再認識した。
2011年に震災があり、Мステでは被災者に対するユニコーンからの応援メッセージのあとに2009年に演奏された際のHELLOが流された。
このツアーからアウトロにABEDONのアレンジが加えられ、2011年はこの曲に追悼の思いが乗せられた気がした。
モニターに流れる映像はテッシーの『ワシモ半世紀』での映像や、フェスでの映像も流れ、この10年様々なタイミングで歌われたことを振り返っていった。
三番(でいいのかな?)。当時の様々な出来事を振り返り、ひとつひとつに心の中で礼をした過去の映像は終わり、モニターに流れるのは現在演奏中のメンバー。現在の5人を映し出し、この曲とこのライブは終わりを迎えた。
2009年から2019年へ、僕自身も小学生から今では社会人になった。22歳というと若く見えるだろうが、社会に失望したり、人間不信になったり、未来に期待をしなくなり、若いつもりもなく年を取った。この感情はおそらくずっと変わることなく進んでいく気がしている。
社会も大きく変わり、ネットでは「娯楽に回すお金がなくなっている」と言い放ち、奥田民生も音楽業界の縮小を嘆いていた。
そんな中、2019年にユニコーンが打ち出したのは『働き方快楽』。50代のおじさん5人がゲラゲラ笑いながら作った『UC100V』『UC100W』という2枚のアルバムは、売れ線を重視したわけでもメッセージ性に特化したわけでもなく、5人の「音を楽しんだ結果」がぎっしり詰まっている。
当然ユニコーンという大きな存在があってのものかもしれないが、「音楽ってこういうのでいいんだよ」「やっぱり音楽は楽しくやらないと」という5人の思いがこんなトリッキーな『働き方快楽』を生み出したのではないかと思う。
『あなたたちみたいには生きれねぇよ!』と怒り半分にツッコミつつも、『そう重く考えなくてもいいのかな』と思わせてくれた100分間だった。