いい加減ブログ

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それは、5秒にも満たないノンフィクション

 スーパーで買い物を終えた俺。今から店を離れようとする俺に近づく男がいた。

 

 

男「(健康なんたらのチラシを見せ)こちらのほうはもう見られましたか?」

 

 

 そう、健康食品か健康グッズの話の勧誘であったのである。

 こういったものを嫌っている俺は本来即座に断るのが正解である、しかし危機感が甘かった俺はこう返してしまった。

 

 

「いえ、まだです。」

 

 

 発言の直後、頭の中で『やってしまった』と後悔した。

 このままでは「ではお話を聞いていかれませんか?」と続く、このままでは断りづらい流れになってしまう。

 

 

男「では・・・

 

 

 男の話を遮るように即座に出た言葉はこれだった。

 

 

「でも、大丈夫です。」

 

 

 内心思った。『一体何が大丈夫なんだ、なにがどうして大丈夫なのだ』。

 自分自身に対するツッコミはおそらく相手も思っていただろう。

 

 

男「そうですか、」

 

 

 少しの沈黙の間、男はこう思っただろう。『そっか大丈夫か。・・・大丈夫?えっ、大丈夫って何が?』

 

 

 俺は自分自身のツッコミをしながらも話を終わらせる行動を始めた。イヤホンを付けたのだ。もうこれ以上ツッコまれたら先は厳しい。

 イヤホンを付ける最中、相手が次の話をしようとして、諦めたのが視界の端に映った。

 

 

 なんとかギリギリ逃げられた。そう思った。

 イヤホンを無事ににつけ、自転車を走らせた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 曲はかかっていなかった。