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作品にお金を払うということ(ブログ整理による転載)

(この記事は、過去に『sakugoroの日記』にて、2018/8/5に掲載したものの転載です。あらかじめご了承ください。)

 

つい先ほどまでニコニコ生放送で行われていた

【実況者クイズショー】Quiz 5Players THE REAL 3

(2018/9/23追記 

という生放送を観ていた。

有料放送を見たのは初めてだった。

 

もともと自分はガルナ(オワタp)の新規ファンで、動画で唯一顔が観れるということで(ガルナ(オワタP)は本業の都合上滅多にネット上で顔を出さない。この配信でもトレードマークのネコミミに、マスクとマフラーで参加していた)、なんとなく見ていたものだった。

 

結論から言う。とても楽しかった。この動画を昔から見ていた人たちも「神回」と呼ぶほど白熱した戦いとなった。

 

終わってしばらくし、「お金を払ってでも観てよかった」と感じ、そこからいろいろ考えだした。ここからはそんな話。

 

 知らない人のために話をすると、ニコニコ動画は基本ほとんどの動画・生放送を無料で観れる(ちなみに最近はログイン無しでも観れるようになっている)。

 しかし、一部の動画や生配信はプレミアム会員にならないと見れないもの、有料チャンネルに加入しないと見れないものがある。

 今回の『【実況者クイズショー】Quiz 5Players THE REAL 3』は、前半と後半に分かれており、前半はニコニコ公式生放送を用いて無料で誰でも視聴でき、後半は有料チャンネルに加入しないと見れない形式となっている。

 この動画を観るには生放送チケット800円程度、もしくはチャンネル登録500円程度を支払わないといけない。

 自分はかなりケチで、なおかつ貧乏大学生、さらに先月いろいろあり10万ほどの出費をし、今回お金を払ってクイズ番組を見る必要があるのかかなり迷った。「面白いものなんて無料でいくらでもある」という考えだった。しかし、好奇心との戦いの末、500円ほどの登録費用を支払い、生放送を観た。

 ニコニコ公式生放送とのコラボもあり、セットや出題の仕組みもかなり手が込んでいた。さらに今回はさまざまなアクシデントもあり、結果地上波顔負けともいえる素晴らしい内容だった。結果的に500円をゆうに超える、とても価値のある番組となった。

 当然ながらいいものを作るにはお金がかかる。逆に、お金がかかったものは(基本)それだけ手の込んだ素晴らしいものが出来上がる。分かっていたものの、あらためてそのことを考えさせられた。

 先ほどもいったが、自分はかなりケチである。趣味でCDを集めているが、いま所持している数百枚CD・DVDのうち8割が中古である。小学生の頃から少ない小遣いで買いたいCDを買うために古本屋やレンタル落ちを探し回った性格が抜けきっていないせいである。最近はほとんど新品を買うものの、欲しいDVDがヤフオクで2000円ほど安く売っているとついそっちを利用してしまう。経済的には出費が少なくなるという利点があるものの、中古で買ったお金は一切販売元やアーテイストにいかない。

 あるとき、あるアーティストのマネージャーをされている方の講演会に行った際、「フェアトレードの意識を持ってほしい」と話していた。

 「誰かがお金を払わないとアーティストが本当にいなくなってしまいます。心の隅っこにそれを置いてくれたら、これから音楽業界を目指す人も増えてくれるし、アーティストもいい曲を書いてくれると信じてます!(講演のレポより引用)」

 正論である。「いい作品を作る」「対価を支払い、いい作品を鑑賞する」。これが芸術における需要と供給の形である。

 わかっている。なのに自分の財布の紐を緩くすることができない。この自分のような人間が芸術の文化の発展を遅くし、そのうえ「最近の作品はつまらん」などと愚痴を言っているのだ。

 これの極みが海賊版サイトや転載動画の終わらない現代社会である。おそらく、どれだけ規制を厳しくしてもこれらの文化が消失することはないだろう。

 

 再認識した自分ができること、それは「良いと思ったものに、相応の対価を払うこと」。まだすべてにそれを行える余裕はないとしても、少しずつ回数を増やしていくことが、自分の好きなものを終わらせないきっかけになるのだ。

 

 長文でとてもあたりまえのことを書いてしまった。読んでくださった皆様ありがとうございました。